ストーリー
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今からおよそ1400年前、飛鳥時代に推古天皇が拝んでいたかもと言われる「玉虫厨子」
また、韓国でも、玉虫厨子と同じように玉虫の翅で装飾され、玉虫厨子の100年前に制作されたという新羅時代の王様の「玉虫馬具」が発見。偶然にも、これら歴史的美術品の復元プロジェクトが日韓両国の職人によりスタートし、完成したのです。両国の職人達は、まるで1400~1500年前の制作者達と会話するかのように、少しずつ疑問を解きながら、見事に復元していきます。その仕事場に在日4世の入矢麻衣が訪ねます。玉虫が繋ぐ日本と韓国の新たなる可能性とは?
★日韓合作ドキュメンタリー映画を通して、両国の文化交流を実現!
1400年前、推古天皇が祈りを捧げたかもと言われる国宝の仏具「玉虫厨子(たまむしのずし)」。 1500年前に造られたという新羅王朝の古墳群から出土した「玉虫馬具(たまむしのばぐ)」。 奇しくも、この二つの美術品は「玉虫(たまむし)」という貴重な昆虫の翅(はね)が美しく施されています。 本作は、現代の日本と韓国で、この「歴史的文化美術品」を復刻させるという歴史的プロジェクトを追ったドキュメンタリー映画。ドキュメンタリー映画としては初の合作映画となる本作を通して、様々な歴史的な背景を持つ両国が1400年以上前に行っていたであろう文化交流の軌跡を辿り、日韓の新しい文化交流への道を切り開きます。
★日本と韓国で美術工芸品に愛用された、貴重な昆虫「玉虫(たまむし)」。
千数百年の時を超え、日本と韓国の職人たちが、復元に挑戦!
玉虫とは、細長い米型の甲虫で、全体に緑色の金属光沢があり、背中に虹のような赤と緑の縦じまが入る美しい昆虫です。天敵である鳥は「色が変わる物」を怖がる性質があり、この虫の金属光沢は鳥を寄せ付けないほど。その玉虫を施した歴史的美術品の美しさは崇高さを感じるほど神秘的です。その復刻にあたり、日本と韓国の職人による至高の技とイマジネーションを働かせる姿は、非常に資料性の高い映像と言えます。
★日本映画の新しいプロデュースを開拓する益田 祐美子と「池上彰の学べるニュース」の仕掛け人で、玉虫シリーズを手掛ける 乾 弘明監督が再びタッグを組んだ意欲作!
本作は「平成職人の挑戦」(文化庁文化記録映画優秀賞受賞)、「蘇る玉虫厨子」(映文連アワード2008ソーシャルコミュニケーション部門優秀賞授賞。文部科学省選定作品)に続く意欲作。プロデューサーは益田祐美子、監督は乾弘明。前者は「3億5千万円を集めた主婦は、世界をつなぐ映画プロデューサー」(河出書房新社)を執筆し、新しい映画作りの形を開拓している敏腕プロデューサー。後者は「池上彰の学べるニュース」、他にドキュメンタリー番組を手がけ、その専門性と分かりやすさを得意とする。この二人が再びタッグを組み、玉虫を通して日本だけでなく日韓の文化交流を実現します。
★女優・タレントとして活躍する 在日4世・入矢麻衣がナビゲーター(旅人)として参加!
日本と韓国の職人たちとの出会いを通し、自らのアイデンティティーを模索。
この日韓の懸け橋となるのが、在日4世である入矢麻衣。 日韓両国の匠たちへのインタビュー。そのふれあいを通して、自らを見つめ直す旅となる。